ウチの水草水槽の底床材の大磯砂は、もはや原水の硬度を上昇させることはありません、さりとて砂利ですから硬度を低下させる能力もありません。ピートモスの効力が切れたのでDo!Aquaのbeソフトを使い始め(hovering days.: beソフトはじめます)ましたが、これにはpH/KHを低下させても総硬度を下げる効力はありません。

1dH = 17.8ppm(1ppm = 0.056dH) 1ppm = 1 mg/l
硬度の話題の時はこの単位変換が必要なので最初に記します。アクア・ジャーナル Vol.154によると、一般に水草の環境としてTH=20〜50mg/l、パールグラス等高めの硬度が適している環境でもTH=50〜100mg/l。
地域の水道局の水質検査を調べると、ワタシの地域のカルシウム・マグネシウム(硬度)は55〜70mg/lぐらいになってます。自宅での測定値(GH=4)とほぼ一致しています。他の地域の数字をざっと見てみるます。愛知県の某地域は14〜20mg/l、RO不要で南米系がいけそう、この県は総じて低硬度の水質のようです。栃木県の鬼怒川で38mg/l、ここも理想的。関東の水郷・茨城県潮来では84〜90mg/l、霞ヶ浦のpHが上昇しているということを聞いたことがあります。埼玉県某所では97mg/l、武甲山(石灰岩の塊)とはかなり離れた地域でしたが、なかなかミネラル豊富・・・・関東近辺でも結構ばらつきがあるようです。
硬度と水草の関係で興味があったのは、カルシウム(Ca)とカリウム(K)の拮抗作用。浩之さんの「アクアリウム・水草と魚達の小さな世界」の植物における必須元素・・・に詳しいのですが、Caが過剰にある場合はKの吸収を阻害する、逆にKが多すぎるとCa、Fe、Mgの吸収を抑制・・・ここでNATURE GARDENの神田さんの「水草が不調な時は・・・」より
水道水の総硬度が低く、総硬度に影響を与えない底床を使っている場合はカリウムの要求量は低く、特にカリウムの施肥を行わずとも水草がよく育つ場合もある。反面、酸処理を行っていない大磯砂を使っていたり、水道水の総硬度が高い場合は、カリウムを積極的に施肥していかないと水草が育たない。ということもうなずけます。Kの過剰投与によって吸収抑制されたCaの不足は水草の成長点のトラブルを誘発します。Kはもちろん必要ですが窒素やリンと同程度で十分なわけです。頭頂部がつぶれやすかったロトンディフォリアがなんとか増えてるのは、最近カリウム性の液肥入れてないから・・・だったりして。

底床にソイルを使っている方でも総硬度の数字の高い方はいます。でもソイルでADAが推奨するような低硬度の水質をキープされている方の毎日○○Kを○プッシュで水草イキイキ・・・というのはどういうことなのでしょう?そこで利助さんの「育成メモ/弱酸性環境概論」での仮説
仮説3)弱酸性下に支配される水草は陽イオン交換によって底床に吸収されたCa+、Mg+を積極的に利用している根から吸収できるCaがソイルの中のたっぷり存在するから、Kが多少過剰でも吸収抑制によるトラブルにはならない、むしろ要求度が高いからなのでしょうか?もしそうなら本当にソイルの力は凄い、低硬度な飼育水を実現しながら、植物に栄養やミネラルを供給できるし、その緩衝力にもなるようです。




























